私が時計修理業務に従事し始めたころ、その調速機を組み立て中に耳に入ってきた言葉「機械式時計における振幅とは、プラスでもなくマイナスでもない、人間の脈と同じであり時計の鼓動なのである」我が師、松永氏が言った言葉である。
それを聞いた瞬間時計から温度、体温?を感じたように思えた事を憶えております。
時計に生命があるモノと考えるのは行き過ぎだと思いますが、それを身に付け大切に使い続け、共に時を刻むことで愛情や思念が宿り、時にはその人の次世代まで引き継がれ永い時間を共有することに価値があるのではないかと私は思っております。
たまには時計も疲労や病で時を刻むのを休む時もあるでしょう…
私共ラウンドギアーズには、そういったお客様の思い入れのある価値あるモノをお預かりし復元に努めるという信念があり情熱があります。